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中尾歌舞伎の再開応援 保存会活動休止受け催し

中尾歌舞伎の公演再開を願って集まった人たちを前に講演する後藤監督(右端)中尾歌舞伎の公演再開を願って集まった人たちを前に講演する後藤監督(右端)
 伊那市長谷に江戸時代から伝わる中尾歌舞伎の保存会が活動を休止したことを受け、市長谷公民館などは29日、同市長谷中尾の「中尾座」で、公演再開を願う応援イベントを開いた。中尾歌舞伎は中尾座を会場に、毎年春と秋に上演されてきた。中尾歌舞伎など伊那谷の地歌舞伎をテーマに、同市出身の映画監督後藤俊夫さん(78)=上伊那郡飯島町=が制作した映画「Beautyうつくしいもの」を上映したほか、後藤さんの講演もあった。

 約160人が参加。後藤さんは講演で「中尾歌舞伎にしかないせりふ回しや伝統があり、ぜひ続けてほしいと駆け付けた」と述べた。高齢化などで演者などが足りず活動を休止しており、行政も運営を支える大鹿歌舞伎(下伊那郡大鹿村)を例に挙げ、伊那市や長谷地域全体で支えてほしいと訴えた。

 地元の長谷小学校や長谷中学校を中心に児童生徒約20人も訪れ、昨年11月の公演に出演した長谷小5年の蟹沢瑞姫(みずき)さん(10)は「歌舞伎は楽しいからもう一度やりたい」と希望していた。

 春の公演は毎年4月29日に上演されていた。同市西春近の池上和子さん(74)は「本当は歌舞伎を楽しみにしていたが、後藤監督の映画や講演があるので来ました」と話した。イベントを見守った保存会顧問の西村篝(かがり)さん(62)は「非常に大勢の方に来ていただき、心配してもらっていると実感した。早い時期に再開できればいい」と述べた。

(4月30日)

長野県のニュース(4月30日)