長野県のニュース

軽井沢町 防護服購入方針 「ミサイル想定 有毒ガス対策」

 北朝鮮の弾道ミサイル発射などを踏まえ、北佐久郡軽井沢町は1日、有毒ガスに備えるため町職員30人分の装備品を購入する方針を町議会全員協議会に示した。政府への提出を決めた、平和を守るための努力を求める要望書に関連し、藤巻進町長が提示。自衛隊の周囲で支援する活動などを想定する町に、一部の町議が強く反発した。

 町は、防毒マスク、全身化学防護服、シューズカバー、化学防護手袋を30人分ずつ購入する費用を盛った本年度一般会計補正予算案を、町議会6月会議に出す意向を説明。予算規模は計160万円。

 藤巻町長は「ミサイル攻撃が現実のものとなりつつあるような状況で、町が何をしなければいけないか考えた」。これに対し、共産党町議は「危機をあおるような話なのか」と反対。外交努力を進めるべきだとし、「冷静に構えた方がいい」と主張した。

 一方、公明党町議は住民に不安の声があるとし「自衛隊が到着する前に着弾する場合も考えられる。妥当だと考える」と賛成。国への要望書と装備品の予算措置を分けて議論した方が良いとする意見も出た。藤巻町長は、取材に「今後、どうするか検討していく」と述べた。

 また、町は、群馬県境にある碓氷峠の旧信越線トンネルを有事の避難場所として活用することについて同県安中市に打診したとした。10日に町担当者が市に出向いて協議する予定という。

 要望書は、藤巻町長と市村守議長の連名で1日付で、安倍晋三首相、岸田文雄外相らに送る。北朝鮮と米国との緊張の高まりなどに触れ、「国際社会と連携を図りながら、日本の平和を守るための最大の努力を行うよう切に要望する」としている。

(5月2日)

長野県のニュース(5月2日)