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「シルクの街」懐かしむ 岡谷 諏訪倉庫が解体の映像公開

岡谷市中心部にあり昭和50年代に解体される直前の塚間倉庫(諏訪倉庫提供)岡谷市中心部にあり昭和50年代に解体される直前の塚間倉庫(諏訪倉庫提供)
 岡谷市の諏訪倉庫が、市中心部に構えていた繭蔵「塚間倉庫」を昭和50年代に解体した際の映像を、社内の歴史資料室で初めて公開している。赤れんがの壁が特徴で、製糸の原料となる繭の保管を担い、戦前に製糸業で栄え「シルク岡谷」と呼ばれた街の象徴だった建物。解体時は多くの住民に惜しまれたといい、郷愁を誘う街並みの様子とともに市民の関心を集めている。

 塚間倉庫は、諏訪倉庫が創業間もない1910(明治43)〜15(大正4)年に建築。3万6360平方メートルの敷地に倉庫41棟が並んでいた。取り扱う繭の量の減少に伴い、75〜81年に順次解体。跡地には85年に旧アピタ岡谷店がオープンし、2016年7月にはショッピングモール「レイクウォーク岡谷」が開業した。

 映像は、赤れんがの壁が立ち並ぶ倉庫の全景や、重機で壁を取り壊す場面を記録。周辺には、現在の市役所庁舎がまだなかったり、今はない精密機械会社の工場が映っていたりと違いがある。諏訪倉庫会長の牛山英一さん(75)が趣味で使っていたビデオカメラで仕事の合間に現場に通って撮影し、5年ほど前にDVDに収録。資料室を16年3月に開設したことから今回、公開を決めた。

 牛山さんは「昔をしのびながら、街が再び元気になるための励みにしてほしい」と話している。資料室の見学は予約制で、平日に受け付ける。問い合わせは諏訪倉庫(電話0266・22・3535)へ。

(5月2日)

長野県のニュース(5月2日)