長野県のニュース

ゴルフ場経営 川上の甲武信が事業停止

 南佐久郡川上村居倉でゴルフ場「川上ゴルフ倶楽部(くらぶ)」を経営する甲武信(こぶし)(川上村)は2日までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任した。代理人弁護士によると、負債額は約60億円。今後は私的整理を進める方針。帝国データバンク(東京)によると、負債額は県内で今年に入って最大規模という。

 帝国データバンクや弁護士によると、甲武信は1987(昭和62)年設立で、96年に同ゴルフ場(全18ホール)を開業した。女子プロが総合監修したコースとして宣伝し、2003年12月期は収入高約1億円を計上。同郡南相木村境にあり、標高は約1500メートル。会員は都内を中心に最大で約1400人だった。

 だがゴルフ人口が減少し、近隣の中央道長坂インター(山梨県北杜市)から約40キロと都心から遠いこともあり、集客力が低下。07年ごろには会員への預託金返還期日を迎えたが、資金不足で返還できず、数十件の訴訟を東京地裁などに起こされた。

 その後も業績悪化に歯止めはかからず、13年12月期の収入高は約730万円まで減少。年間の利用者も数百人程度にとどまっていた。16年シーズンは営業したが、今シーズンは再開できなかった。債権者は約1200人で、主に預託金債権者。

 帝国データバンクによると、全国のゴルフ場運営会社の破産や法的整理は2000年代より減ってきているが、ゴルフ人口の増加が見込めないことなどから、経営環境は依然として厳しいという。

 4日には佐久市コスモホールで会員向けの説明会がある。

(5月3日)

長野県のニュース(5月3日)