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京都の清水寺と山形村の清水寺の縁、打敷贈呈

真澄さんから清水寺保存会に贈呈された打敷真澄さんから清水寺保存会に贈呈された打敷 箱に入った打敷を手渡す森貫主(左)箱に入った打敷を手渡す森貫主(左)
 東筑摩郡山形村の清水寺で2日、例祭があった。京都・清水寺の森清範貫主(76)が出席し、同寺の故大西良慶元貫主の妻真澄さんから預かった「打敷(うちしき)」を山形村清水寺保存会に贈った。山形村の清水寺で育ち、戦後、20代で京都・清水寺へ嫁ぎ、現在90代の真澄さん。その思いが込められた贈り物で、保存会関係者は喜んだ。

 例祭は村内約1700世帯でつくる保存会の主催。森貫主が箱入りの打敷を山口隆也会長(65)に手渡した。幅約3メートル、長さ約1・3メートル。金糸で模様を織っている。例祭に合わせて真澄さんが新調。来年の例祭では、仏像を安置する須弥壇(しゅみだん)に飾る予定という。

 山口会長は「真澄さんが山形村の清水寺で育った思いが込められていると思う。宝として伝えていく」と話した。

 例祭では、本尊の千手観音菩薩(ぼさつ)像の御開帳を1年ぶりに行った。森貫主は、頭上で手を組んでいる様子が、京都・清水寺の千手観音と同じで珍しいといい、「真澄さんは観音様にお参りをしてきてと言っていた。1年ぶりに拝ませていただき、ありがたい」と述べた。

 両寺は真澄さんが嫁いだ縁で交流してきた。例祭後、森貫主は、村民有志でつくる「山形清水寺絆会」が寺近くで開いた懇親会にも参加した。

(5月3日)

長野県のニュース(5月3日)