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大型連休はいよいよヤマ場。きょう「みどりの日」も各地で多彩な催しがある。新緑を楽しむには絶好の時季でも、渋滞や人混みを考えるとたじろいでしまう。自宅で菜園づくりにいそしむ人、近間での行楽を予定する人もおられよう

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旅館の主人から大型連休のてんてこ舞いぶりを聞いたことがある。予約は早い者勝ちで埋まる。人手確保もままならず、もてなしが十分にできない。ところが連休が終わると閑古鳥が鳴き出す。「平日なら満足してもらえるのに」と評判を気にしていた

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途中の渋滞も、高かろう悪かろうのサービスも覚悟の上の大移動。宿泊施設にとってもありがたいことではない。特定期間への集中は効率が悪く、非正規従業員に頼る不安定な経営になりがちだ。対策として「休暇分散化」が検討されたが、東日本大震災で立ち消えになっている

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全国を5ブロックに分け、時期をずらして連休を取る案だ。混雑緩和や料金低下、需要拡大など利点の半面、そろって休む祝日の意義が薄れることや企業活動への支障などが指摘された。本気で「働き方改革」を目指すなら、再度解決策を練ってもいい

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本来は祝日などあてにせず、好きなときに長期の有給休暇が取れるのが理想だろう。欧米に比べて祝日が多いのは、休みにくさの裏返しともいう。外国人客重視もいいが、まずは国民の満足度を高めることに力を入れたい。有給休暇を増やし取得を奨励する職場づくりなら改革の柱になる。

(5月4日)

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