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小諸市動物園が営業再開 ライオン舎安全強化

屋外展示場のライオンを眺める来園者=3日、小諸市動物園屋外展示場のライオンを眺める来園者=3日、小諸市動物園
 女性飼育員(22)が雌ライオンのナナ(15歳)にかまれて重傷を負った事故で、2月末から休園していた小諸市動物園は3日、営業を再開した。この日は入園無料にしたこともあり、動物園がある懐古園は県内外からの約3400人でにぎわった。体調を崩していたナナも屋外展示場に姿を見せた。飼育員らは安全第一で業務に当たった。

 「確認します」「よし、よし」。午前7時半すぎ、ナナを寝室から屋外展示場へ移動させ、飼育員の吉川晶子さん(29)が声出しと指さしで扉の施錠を確認。そばにいた別の飼育員も同様に点検した。

 市動物園安全対策検証委員会は4月22日にまとめた提言で、事故は飼育員の人為的ミスで起きたとしつつ、安全教育や人員配置などにも要因があると指摘。動物園はライオン舎の施錠確認を2人態勢にし、職員を1人増やし計7人とするなど安全対策を強化した。

 午前9時の開園を前に、懐古園入り口で式典があった。全国から寄せられた約500通のメッセージパネルの横で、小泉俊博市長は「二度と事故が起きないようにし、子どもの笑顔で包まれる動物園にしたい」とあいさつ。負傷した女性飼育員が順調に回復していることも報告した。

 開園すると、早速、ナナの前に人だかりができた。ナナは、お気に入りの台の上で日光を浴び、時折眠たそうに目をつぶっていた。

 名前が同じ佐久市野沢小学校2年の高畑捺菜(なな)さん(7)は「すごくかわいい」。年に2、3回来ており、営業再開を楽しみにしていたという。群馬県太田市から家族3人で初めて訪れた吉沢健志(つよし)さん(47)は「格好いいですね」とカメラのシャッターを切っていた。

 4月からナナを担当する吉川さんは「久しぶりにたくさんのお客さんと会えて、喜んでいると思います」。懐古園事務所長の川又研一さんは「職員全員で安全態勢を守っていく」と話していた。

(5月4日)

長野県のニュース(5月4日)