長野県のニュース

東御のブドウ、上田紬に彩り 共同開発ストール発売

素朴な色合いが特徴の「葡萄染めのストール」素朴な色合いが特徴の「葡萄染めのストール」
 上田市の伝統的絹織物「上田紬(つむぎ)」の織元「小岩井紬工房」と東御市和(かのう)のワイン醸造所「ヴィラデストワイナリー」が、共同開発(コラボレーション)した「葡萄(ぶどう)染めのストール」を発売した。ワイン用ブドウ畑で剪定(せんてい)したブドウの枝を利用した草木染で、自然素材による素朴な色合いと、紬ならではの柔らかな風合いが特徴だ。

 地元産のリンゴの樹皮を染料にした「林檎(りんご)染め」に取り組んできた小岩井紬工房代表の小岩井良馬さん(41)=上田市上塩尻=が、ワイン産業の振興策を示した県の「信州ワインバレー構想」を聞き「剪定したブドウの木で挑戦できたら」と考え、ヴィラデストワイナリーに声を掛けた。

 リンゴに比べてブドウは樹木が細い上、樹液も出にくく、葡萄染めには林檎染めのおよそ4倍の量の樹皮が必要という。1年間の試行錯誤の末、木工用の破砕機で細かく裁断し、煮立てることで鮮やかな染色に成功した。小岩井さんは「互いの持つものを生かしてこそコラボ。廃材となっていたブドウの枝に、新たな生命を宿すことができた」と話す。

 ヴィラデストワイナリー広報担当の清水清子さん(55)=東御市和=は、ほのかに赤みがかった淡いベージュ色のストールは「穏やかな色で、どんな服でも合わせることができる」とPR。今回はシャルドネの枝を使っており、「来年以降も、別の品種の木を使って共同開発に取り組みたい」としている。

 ストールは1枚1万6千円で、ヴィラデストワイナリーのショップとホームページで扱っている。問い合わせはヴィラデストワイナリー(電話0268・63・7373)へ。

(5月7日)

長野県のニュース(5月7日)