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国内 3年後倍増200店に 飯綱のサンクゼール

東京・銀座に4月オープンしたサンクゼールの旗艦店。3年後には久世福商店と合わせて国内200店舗を目指す東京・銀座に4月オープンしたサンクゼールの旗艦店。3年後には久世福商店と合わせて国内200店舗を目指す
 ワインやジャムなど食品製造販売のサンクゼール(上水内郡飯綱町)は15日、和食材販売の「久世福商店」と合わせ、国内店舗数を3年後に200店舗と、現状の倍近くに増やす方針を明らかにした。全国の郊外型大型商業施設だけでなく、近年引き合いが強い都市部にも積極出店。店舗拡大に伴い生産力がひっ迫しており、海外初の生産拠点となる子会社も米国に設立した。同国での販売も進め、将来は直営店の出店も目指す。

 サンクゼールと久世福商店は現在、全国に112店舗。1999年に初めて本店がある飯綱町以外に直営店を開き、2013年にフランチャイズ展開を始めた。以降、出店を加速させ、16年に100店舗を達成した。久世良三社長は15日の取材に、今後も年30店舗ペースで出店を進める―と説明。16年5月期に64億8千万円だった売上高についても、3年後に120億円を目指すとした。

 一方、店舗拡大により、飯綱町の本社工場で手掛けるジャムやパスタソースなどの生産力は限界に近いという。国内投資を検討する一方、ジャムなどを生産する米国オレゴン州の果実加工会社「ベリーノワール」の生産設備に着目。世界有数の果実生産地の同州では高品質なブルーベリーなどが安価に確保できる点も踏まえ、4月に同社から土地建物や生産設備などを買収。現地法人の子会社「サンクゼールオレゴンオーチャーズ」を設立して引き継いだ。

 社長には、米国西海岸を拠点に市場調査を進めてきた久世直樹・サンクゼール常務が就いた。

 今後は店舗拡大により不足する国内生産量を補強し、米国のスーパーなどへの自社ブランド製品販売などを進める。久世社長は「今では直営店が目立っているが、サンクゼールは卸でスタートして(経験を)蓄積した。成功モデルを米国でも進めたい」と米国での出店にも意欲を示した。

(5月16日)

長野県のニュース(5月16日)