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スイセンを誤食か、14人搬送 長野の高等専修学校で授業中

豊野高等専修学校が食材に使ったスイセンの可能性がある植物(下)と、ニラ(上)=16日、長野市保健所豊野高等専修学校が食材に使ったスイセンの可能性がある植物(下)と、ニラ(上)=16日、長野市保健所
 16日午後1時50分ごろ、長野市豊野町豊野の豊野高等専修学校から市保健所に、授業で作ったニラ入りスープを食べた生徒の具合が悪くなった―と通報があった。生徒と教員の計14人が嘔吐(おうと)や腹痛の症状を訴え、市内3病院に搬送されたが、全員軽症で同日中に退院したという。

 市保健所によると、同校は「ニラとスイセンを間違えた」と説明。有毒のスイセンはニラと葉が似ており、誤食して食中毒になった可能性がある。料理に使った植物を調べたところ、ニラ特有のにおいはしなかった。保健所が経緯などを調べている。長野中央署も関係者から事情を聴いている。

 学校を運営する豊野学園の山岸建文理事長(65)は記者会見して経過を説明した。2年生の家庭科の授業で親子丼とニラ入りスープ、ワカメスープを作り、食べた生徒23人のうち、男子8人、女子3人の計11人に嘔吐や腹痛の症状が出た。ほかに料理を食べた家庭科教員と学級担任教員、男性校長の3人も体調不良を訴えた。

 授業の食材は学校側が用意したが、入手経路は確認できていないという。これまではメニューや食材は家庭科教員が担当してきたとした。

 山岸理事長は「安全確保に十分に注意してきたつもりだったが、生徒に大変な心配を掛けて申し訳ない」と陳謝。「原因をしっかり究明し、再発防止と安全確保に全力を挙げたい」とした。

 学校は、保護者への説明など対応に追われた。子どもが病院に運ばれたという男性は「学校から『食あたりがあった』と聞いた。病院へ急ぎたい」と慌てた様子。女子生徒の1人は「会議室で何人か座り込んでいた。校長先生も一緒に運ばれていった」と不安そうに話した。

(5月17日)

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