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入社熱意「自撮り」でPR 星野リゾートの採用試験

受験者が自ら撮った動画で採用試験ができるハイアービューの画面受験者が自ら撮った動画で採用試験ができるハイアービューの画面
 星野リゾート(北佐久郡軽井沢町)は2018年春の新卒採用に向け、採用試験の受験者がウェブ上で動画を使って自己アピールするシステム「ウェブ面接プラットフォーム」を導入した。場所や時間を問わずスマートフォンやパソコンで受験でき、地方や海外といった遠方者の受験の負担を軽減。前年より1割ほど多い約400人を採用する計画で、求める人材を確保できるよう幅広い受験者と接点を持つ狙いだ。

 米国製のシステム「HireVue(ハイアービュー、HV)」を利用しており、国内ではクラウド型のシステムなどを提供するタレンタ(東京)が販売権を持つ。同社によると、HVは約190カ国で約700社が導入。国内では伊藤忠商事(同)やバンダイ(同)など数十社が新卒や中途採用に利用しており、県内では星野リゾートの導入が初めてという。

 HVでは録画やライブ形式で採用面接が可能で、筆記試験にもウェブ上で回答できる。タレンタの担当者は「履歴書など書面では分かりにくい受験者の熱意や個性を把握しやすい。事務作業が効率化でき、内定者の絞り込みも早められる」とする。

 星野リゾートはこれまでの採用活動では、筆記試験の後に受験者合同のグループワーク、個人面接を実施していた。会場は主に都内で、遠方者には交通費や移動時間の負担が大きく、結果的に求める人材の取りこぼしにつながっていたとみる。今回はまず筆記試験をHVで実施。通過すると、受験者は質問に答える動画をスマートフォンなどで「自撮り」してHVで送る動画試験に臨む。最後に対面の個人面接に進む。

 動画試験では、接客系か経営系かといった志望分野を選択。接客系を選ぶと、動画に客役と接客係役が登場し、客の要望にどう対応するか―といった質問が出る。受験者は接客係になったつもりで対応を考え、自分の回答を動画で撮って送信する。

 星野リゾートグループ人事ユニットによると、客に喜んでもらえる自分なりのもてなし方を表現できるかなどを評価。既に運用しており、HVによって実践的な課題を出題できるため、担当者は「自社が求める人材を見つけやすくなった」とする。

 タレンタによると、HVの年間利用料は年間採用人数が50人以下で税別250万円から、初期設定は別に同120万円から。

(5月18日)

長野県のニュース(5月18日)