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リニア開業へ地域振興協力を 飯田で知事と意見交換会

阿部知事と意見交換する商工業や農業団体の代表ら=17日、飯田市阿部知事と意見交換する商工業や農業団体の代表ら=17日、飯田市
 リニア中央新幹線開業を見据えた地域振興について、下伊那、上伊那両地域の産業関係者と阿部守一知事が話し合う初の意見交換会が17日、県内駅が計画されている飯田市であった。商工業や農業団体の代表ら9人が出席し、地域の産業振興を担う人材育成や、JR東海との交渉などでの県の協力を要望。今後も意見交換を継続すると確認した。

 飯田商工会議所の原勉副会頭は県内駅への停車本数が非常に重要だとし、JR東海との交渉に県が主体的に関与するよう求めた。自治体と企業などが連携して産業振興を図る「伊那谷アグリイノベーション推進機構」の向山孝一機構長(KOA会長)は、リニア時代に合った産業を興す若者の育成が不可欠と主張。両地域内の県立高校に、「観光」や「調理」に関わる学科を設けることを提案した。みなみ信州農協(飯田市)の田内市人組合長は、伊那谷に「県を代表する食の拠点づくりが必要」と訴えた。

 知事は関連道路の整備に力を入れ、投資を誘発する基盤を整える姿勢を強調。座長を務める伊那谷自治体会議でまとめた定住・交流人口の増加といったリニア活用の方針に対し、「肉付けの提案をどんどん頂きたい」と話した。

 また、知事は同日、名古屋市のJR東海本社で26日に行う柘植康英(つげこうえい)社長との会談に向け、飯田下伊那地方の市町村長とも意見を交わした。柘植社長との「トップ会談」は1月に続き2回目。首長との非公開での意見交換後、知事はJR東海に対して、地元への丁寧な対応や現地態勢の強化などを要請する考えを示し、「地域もリニア事業の実現に協力したい思いもあるが、JR東海の説明の在り方などに課題がある」と強調。「私から社長にしっかり伝え、対応をより良い形にしていただきたい」と述べた。

(5月18日)

長野県のニュース(5月18日)