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ミネベアミツミ、介護分野へ リコーと共同開発契約

記者会見でベッドセンサーシステムについて説明するミネベアミツミの貝沼社長記者会見でベッドセンサーシステムについて説明するミネベアミツミの貝沼社長
 ミネベアミツミ(北佐久郡御代田町)は18日、リコー(東京)と連携し、介護分野に参入すると発表した。両社で共同事業開発契約を結び、ベッド上の高齢者の生体情報をモニタリングして見守りに生かす「ベッドセンサーシステム」を今秋にもサービスとして発売。リコーの販売網を生かして国内介護施設へ販売する。高齢化が進み、介護業界の人手不足も社会問題化する中、2021年3月期に両社で売上高30億円を目指す。

 新たなサービスではベッドの4脚にセンサーを設置し、高齢者らの身体の動きや呼吸状態、体重などの生体情報を取得。データを生かしてベッドからの転落防止や呼吸の異常検知などにつなげ、高齢者らの見守りに関わる介護従事者らの負担軽減などを図る。

 ミネベアミツミの高精度センサー技術と、リコーのシステム技術や販売、保守のノウハウを組み合わせて提供する。まずは介護市場での浸透を目指すが、心拍に関する情報取得やAI(人工知能)活用による機能強化を目指す「第2段階」では、医療市場への拡大も計画。育児など他の市場や、海外展開も視野に入れる。ミネベアミツミによると、17年1月に経営統合したミツミ電機(東京)の技術力も生かして関連機器を小型化させた。

 ミネベアミツミは15年から、千葉大大学院と共同で生体情報モニタリングシステムの開発を進めてきた。貝沼由久社長は18日に都内で開いた記者会見で、昨夏に大企業の経営者が集まる会合で技術を説明し、当時社長だったリコーの三浦善司現特別顧問から関心を示されたと説明。「数年間開発してきたこの製品をいかに効率的に世の中に伝えられるか、ずっと考えていた。(リコーは)願ってもない最高のパートナー」と述べた。

 17年3月期のミネベアミツミの連結売上高は6389億円余、リコーは2兆288億円余。リコーも昨年3月にヘルスケア分野参入を発表後、関連事業を進めており、山下良則社長は記者会見で、今回の連携についても「リコーが目指す方向」と強調。医療市場や海外での展開にも意欲を示した。

(5月19日)

長野県のニュース(5月19日)