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リンゴの花咲く優勝杯 飯田で25日にTOJ南信州ステージ

完成したばかりの優勝杯に手を添える土屋さん完成したばかりの優勝杯に手を添える土屋さん
 国内最大規模の自転車ロードレース「ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)」で、飯田市を舞台とする25日の南信州ステージを制した選手に贈る陶器製の優勝杯を、同市の陶芸家土屋智恵さん(43)が制作した。南アルプスを背景にリンゴの花が揺れる南信州ならではの風景を描いた。土屋さんは表彰式で自ら手渡す予定で、「これだけきれいな場所を走ったということを思い出してほしい」と、作品に込めた思いを語った。

 優勝杯は高さ約25センチ、直径20センチほど。カップと脚の部分をろくろで別々に作ってからつなぎ合わせた。小ぶりの花束に見立てた造形で、取っ手の部分がリボンを表現。表面は光沢を抑えたしっとりした質感で、リンゴの花や葉が生き生きと描かれている。

 土屋さんは今年初め、南信州ステージの実行委員会から優勝杯制作の依頼を受けた。「伊那谷らしいものを焼き込みたい」と、飯田市大瀬木から望むリンゴ畑と南アの風景に着目。開花の時期に丹念にスケッチし、作品に描き込んだ。4回の作り直しを経て、今月17日に完成したばかりという。

 実行委は昨年から地元陶芸家に優勝杯の制作を依頼している。今年は昨年の制作を手掛けた陶芸家から「若手にリレー方式で作ってもらってはどうか」と提案があり、土屋さんを紹介された。

 レースには、欧州や中東などの海外選手も多く出場する予定。実行委の事務局長を務める熊谷秀男さん(67)=飯田市=は「どの国の選手が優勝しても、きっと喜んでもらえると思う」と話していた。

(5月20日)

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