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しなの鉄道 2期連続営業黒字 16年度決算 「真田丸」効果

 県出資の第三セクターしなの鉄道(上田市)が31日発表した2016年度決算は、旅客事業など本業のもうけを示す営業利益が前期比0・5%減の3億3260万円で2期連続の黒字となった。善光寺御開帳があり旅客需要が伸びた15年度からの反動減が懸念されたが、NHK大河ドラマ「真田丸」の放送効果があり、微減にとどまった。同社は「17年度は厳しい」との見方を示し、観光列車「ろくもん」の積極活用や不動産を活用した観光事業などで営業強化に努めるとした。

 しなの鉄道線(軽井沢―篠ノ井)と開業2年が過ぎた北しなの線(長野―妙高高原)を合わせた輸送人員は前年比1・9%減の1442万6千人、旅客収入は同1・1%減の31億2千万円。しなの鉄道線の輸送人員は前年比0・9%減の1008万5千人。利用区分のうち普通切符で乗車する定期外が0・2%減、通勤定期が2・0%減、通学定期が0・7%減。北しなの線は前年比4・1%減の434万2千人で、定期外4・0%減、通勤定期6・0%減、通学定期2・5%減だった。

 16年度決算から国の会計基準で「税効果会計」の適用企業となり、法人税等調整額を計上した影響で当期純利益は前期比24・2%増の3億9480万円だった。

 真田丸の放送効果について玉木淳社長は、上田駅近隣6駅の定期外利用の駅乗降人員が善光寺御開帳前年の14年度比で6・2%増加した―と説明。17年度は7〜9月に県やJR各社などが展開する誘客事業「信州デスティネーションキャンペーン」の効果を見込むものの、経営環境は厳しくなるとの見方を示した。

(6月1日)

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