長野県のニュース

運輸安全委が墜落現場を上空から調査 北ア4人死亡事故

上空から小型機の墜落現場を確認した後、富山空港で取材に応じる国土交通省運輸安全委員会の日野・主管調査官=5日午前11時58分上空から小型機の墜落現場を確認した後、富山空港で取材に応じる国土交通省運輸安全委員会の日野・主管調査官=5日午前11時58分
 富山県立山町の北アルプス・立山連峰の山中で3日、小型機が墜落し、搭乗していた長野県内の男性4人全員が死亡した事故で、国土交通省運輸安全委員会の調査官2人は5日午前、墜落現場を上空から調べ、機体や周辺の地形の状況を確認した。日野和男・主管調査官はフライト後、今後は現地調査を検討する考えを示した。小型機を所有する新中央航空(茨城県龍ケ崎市)の松本運航所(松本市)の西野厚所長(59)は、運輸安全委から調査への協力を求める連絡があったとし、「協力すると回答した」と話した。

 日野調査官ら2人は富山県警ヘリで約45分間フライト。終了後、富山空港(富山市)で取材に応じ「墜落機体は確認できたが詳しい損傷状況などは分からなかった」と述べた。機体が墜落後に雪面を滑ったとみられる痕跡も確認したが、「滑った跡なのかは断定できない」とした。5日午後は機長らが事故前に提出した書類などを調べるという。

 事故では松本市の木下孝雄さん(57)、岡谷市の小口英児さん(48)、諏訪郡富士見町の樋口和樹さん(22)、同郡下諏訪町の河西勝基さん(21)が死亡した。4人全員が亡くなっており、日野調査官は「証言者がいないため調査の先は読めない」。現地調査は「地形や気象の条件があり、東京に戻って検討したい」と述べた。荒れ模様だったとされる当日の山岳の気象条件と事故との関連は「これからデータを調べたい。ただ、山岳の気象状況がどうだったのかは観測データを取るのは難しい面もある」とした。

 新中央航空によると、飛行計画では3日午前9時半に松本空港(松本市)を離陸して富山空港に向かい、復路は午後2時半に富山空港から松本空港に向かう予定だった。

 国交省に提出された飛行計画では、往路は日本海に面する新潟県糸魚川市を通って、1時間半後に富山空港へ。復路は富山市上滝から立山町の室堂を経て松本空港に向かうと計画していた。ルートに近い標高2450メートルにある山小屋「立山室堂山荘」のスタッフらによると、3日は午前に晴れ間ものぞいたが、午後は霧で視界が悪く、雪も多少降るなど天候は悪化したという。墜落現場は室堂の南約3キロ、獅子岳南東の標高2300メートル付近の斜面だった。

(6月5日)

長野県のニュース(6月5日)