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補償家屋は最終的に95戸189棟 中野の北陸新幹線トンネル工事

 北陸新幹線(長野経由)長野―飯山間の高丘トンネル(6・9キロ)工事に伴う地盤沈下で中野市安源寺地区などの建物が傾いた問題で、市は12日、家屋被害の補償件数が最終的に95戸189棟に上ったと、市議会一般質問で明らかにした。これまでより7戸7棟増えた。建設主体の独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構は2015年3月までに補償したが、市に件数を報告していなかった。

 市は同機構に確認した工事に伴う家屋や井戸の補償の途中経過について、14年3月の市議会高速交通対策特別委員会、同年11月の同委員会協議会にそれぞれ提示。市は機構から補償完了の報告を受けていたが件数は把握しておらず、問題が表面化した今年6月に入って最終の件数を確認した。井戸の減渇水による補償は14戸だった。

 最終的な件数を把握していなかったことについて、横田清一副市長は取材に「聞いておくべきだった」と述べた。同機構長野管理部(長野市)は「補償は全て完了したことは市に報告している。やるべきことはやった」とした。

 安源寺地区付近の高丘トンネルは01〜07年に整備。地区内では地盤沈下で建物の戸が開閉できなくなったり、壁にひびが入ったりした。住民の中には影響は現在も続いている―と訴える人がいる。

 12日の市議会一般質問では、市議側が「地盤沈下が続いて家屋への被害が出ているならば、市は状況を把握して機構に話す立場だ」と追及。市側は「新幹線運行に起因する被害が新たに発生すれば機構として対応するという。市に報告があれば機構に伝える」と述べた。

 一方、飯山市の飯山トンネル(22・2キロ)で03年に掘削面が崩れ、大規模な土砂流出が起きた影響で、同機構と下水内中部土地改良区は補償契約を締結し、15年までに補償金が支払われたことが、市への取材で分かった。柳原地区の水源の一つが枯れたり、農業用水が減少したりした。

(6月13日)

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