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「野麦峠」通じ広域観光連携 松本・岡谷と岐阜の飛騨・高山

 松本市は13日、同市奈川と岐阜県の境にある野麦峠を越えて、同県飛騨市や高山市の一帯から明治大正期に若い工女が岡谷市にあった製糸工場へと働きに出た歴史を踏まえ、この4市で新たな広域観光連携に取り組む構想を明らかにした。飛騨市側の提案がきっかけといい、今後は4市の協議により具体化を図る。

 同日の市議会一般質問で示した。市商工観光部の川上正彦部長は答弁で「野麦峠は古くから交通の要所として信州、飛騨、越中を結んできた歴史ある街道」とした上で、工女たちの逸話を紹介。飛騨市の都竹淳也市長が昨年、松本市を訪れた際に「日本版シルクロード物語」(都竹市長)の発想による広域連携の要請があった―とした。

 野麦峠は、1968(昭和43)年に松本市出身の作家、山本茂実(1917〜98年)の「あゝ野麦峠」が刊行され、広く知られるようになった。同作品は79年に映画化もされている。

 具体化に向けた協議はこれからだが、岡谷市ブランド推進室は「昔からの関係もある。何かしらの連携はできるのではないか」と期待。飛騨市観光課は「歴史を伝えつつ、広域の交流につながってほしい」とする。松本市と姉妹都市提携を結び交流を重ねてきた高山市は「つながりをさらに広げるきっかけになるのではないか」(高根支所)としている。

(6月14日)

長野県のニュース(6月14日)