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飯田-品川 7500円試算 リニアで県が提示

 県は15日、2027年開業予定のリニア中央新幹線の県内駅(飯田市)―東京・品川駅の料金について、7500円とする試算を示した。JR東海がかつて示した想定などを基に算出しており、他の移動手段と比較するための「あくまで検討の材料」としている。

 県や飯田、伊那、駒ケ根市などでつくる「リニア中央新幹線整備を地域振興に活(い)かす伊那谷自治体会議」(座長・阿部守一知事)が飯田市で開いた会合で、同市や伊那市から東京都心への所要時間や料金について高速バスやJR在来鉄道などと比較した結果として示した。

 JR東海は2009年、リニアの需要予測をした際、東海道新幹線の東京―名古屋(現行、のぞみ普通車指定席1万1090円)に700円を上乗せする料金の想定を示した。県はこの想定と県内駅から品川駅までの距離を勘案し、単純計算したと説明した。

 飯田市から東京方面への主要移動手段になっている高速バスに比べると、料金は約1・8倍になる試算だが、所要時間については「リニアに圧倒的な優位性がある」と指摘した。JR飯田線にリニア駅への乗換新駅を建設する計画があることを踏まえ、飯田線とリニアで、伊那市から品川駅まで移動する場合の所要時間も算出。各駅停車の現行ダイヤだと145分かかるとした。

 上伊那、南信州の両地域振興局は会合で、リニア県内駅と伊那谷の各地を結ぶ2次交通の在り方を検討するため、17〜18年度にアンケートなどの調査をすると説明。移動手段ごとの利用者数を試算し、問題点を整理するとした。

 リニアの料金について、JR東海広報部は「国に申請をし、認可を得た上で決まる。開業まであと10年あり、ここ1、2年で決まるものではない。現時点では全く未定」としている。

(6月16日)

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