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白血病治療の検査法確立 信大病院の松田さん受賞

「小島三郎記念技術賞」を受賞した松田さん「小島三郎記念技術賞」を受賞した松田さん
 信州大病院(松本市)臨床検査部の副技師長松田和之さん(40)が、検査技術の普及・発展に功績があった人に贈られる本年度の「小島三郎記念技術賞」を受賞した。白血病の治療効果を判断する新たな検査法の確立が評価され、松田さんは「受賞を通過点にさらに医療の向上に貢献したい」と喜んでいる。

 松田さんは遺伝子・染色体の検査が専門。骨髄移植の治療効果の有効な確認手段がなかった小児白血病の一種「若年性骨髄単球性白血病」について、特徴的な遺伝子変異を目印に腫瘍細胞を検出し、効果を見る検査法を確立した。その業績で2011年に日本小児血液・がん学会の第1回学術賞を受賞した。

 その後も骨髄移植の前後で腫瘍細胞の増減を比べ、治療効果を高い精度で判断できるようにしたほか、対象疾患を急性骨髄性白血病など成人がかかる白血病にも広げた。人によって1カ所だけ異なる遺伝子の塩基配列に着目した判断方法も確立。これら一連の業績が受賞につながった。

 研究のきっかけは現場の医師からの相談だったとし、「いい形で連携できた」と松田さん。今後も医師と連携して共同研究を進め、「さまざまな病態の解析につなげたい」と話している。

(6月20日)

長野県のニュース(6月20日)