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小海町全体を舞台にアート展

小海町内を歩きながら土や葉を集めて回るギルバートさん。これも作品制作の過程だ小海町内を歩きながら土や葉を集めて回るギルバートさん。これも作品制作の過程だ
 7月に開館20周年を迎える南佐久郡小海町の町立高原美術館は同月1日から8月20日まで、町全体を舞台にした展覧会「アート・ラリーKOUMI」を開く。現在、空間も含めて芸術作品を表現するインスタレーションを、米国とオーストラリアの芸術家6人が町に滞在して制作中。期間中、それぞれがデザインしたスタンプを町内6カ所に置き、スタンプラリーをしながら町を巡り、現代美術を楽しむ展覧会を目指している。

 同館は1997年7月に開館。国内外の多様な芸術表現や作品を紹介し、これまでに現代美術の展覧会を11回開いてきた。開館10周年の際は海外の芸術家を招いた作品展を館内で開催している。

 今回、6人の芸術家は今月上旬から順次来日し、町内の別荘を借りて共同生活を送りながら制作を進めている。企画の発案者でもある米国ミラコスタ大美術学部長のヨシミ・ハヤシさんは「草や木、星空など、小海は町全体が美しい。東京や京都にはない、日本の良さがある」と、町全体を会場にした意図を語る。今後、具体的な作品内容や展示場所などの詳細を話し合って決めていくという。

 参加芸術家の一人で、元ニューメキシコ大教授の米国人ビル・ギルバートさん(67)は、大河になぞらえた星座「エリダヌス座」の形を町の地図に落とし込み、星が輝く部分の場所にある土や葉などを採取。茶わんの中に一つ一つ入れて、美術館の展示室に並べている。22日も衛星利用測位システム(GPS)機能のついた機器を手に、土などを採取して回った。ギルバートさんは「自分の住んでいる町だと見過ごしがちな、目の前にある美しさを感じてほしい」と話している。

 他にも、料理で使うボウルなどの日用品を利用した作品や地球温暖化などを題材にした作品などの展示を準備しているという。問い合わせは同美術館(電話0267・93・2133)へ。

(6月24日)

長野県のニュース(6月24日)