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松本・塩尻・山形に送水制限 ダム貯水率半分以下

貯水量が減り、上流部では底が見える奈良井ダム=29日午後3時44分、塩尻市奈良井貯水量が減り、上流部では底が見える奈良井ダム=29日午後3時44分、塩尻市奈良井
 県企業局松塩水道用水管理事務所(塩尻市)は29日、松本市と塩尻市、東筑摩郡山形村に供給している水道用水の送水量を、30日から段階的に最大30%制限すると発表した。水源の県営奈良井ダム(同)の貯水率が半分を下回りまとまった雨が見込めないため。渇水による送水量制限は1982(昭和57)年の送水開始以来初めて。3市村は別に自前の水源があり、住民への影響はないとしている。

 県企業局は、奈良井川のダム下流約18キロ地点で取水し、本山浄水場から水道用水として3市村の配水池に1日計約8万1千立方メートルを送水している。しかし、6月に入って松本地方ではまとまった雨がなく、この時季は例年80%以上ある貯水率が、6月中旬に50%を割り、29日午後5時時点で49・1%だった。

 同事務所は6月初めから3市村と協議。ダム放水量を減らすため、奈良井川からの取水量を3%減らすなどの対応を取ってきた。ただ、今後も雨が降らない見通しから、送水量を制限することにした。

 6月に入ってからダムに降った雨は計70ミリで、6月としては過去10年間で最少の見通し。竹淵哲雄所長は「30%までの送水制限であれば利用者に影響はない」とし、制限を解除する時期は「今後の天気を見ながら検討したい」としている。

 長野地方気象台によると、松本地方は7月1日まで雨の予報だが、担当者は「大気の状態が不安定なことが原因で、長く降る雨ではない」と説明。2日以降は天候が回復すると見込んでいる。

(6月30日)

長野県のニュース(6月30日)