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上諏訪駅前 再開発に期待 17年最高路線価

今年の諏訪税務署管内の最高路線価で、対前年で初めて横ばいになった諏訪市のJR上諏訪駅前。再開発ビル着工に向けた準備が進んでいる=3日、諏訪市今年の諏訪税務署管内の最高路線価で、対前年で初めて横ばいになった諏訪市のJR上諏訪駅前。再開発ビル着工に向けた準備が進んでいる=3日、諏訪市
 3日に公表された2017年の最高路線価。諏訪税務署管内では23年続いた下落が止まり、横ばいとなった。JR上諏訪駅前の再開発事業への期待感が表れたとの見方もある。ただ、北佐久郡軽井沢町の旧軽井沢銀座通り、長野市の長野駅前通りなどは3〜4年連続の横ばいで、県全体では下落傾向が続く。再開発やテナント出店がどこまで路線価上昇につながるか、見通せない。

 2011年に閉店した「まるみつ百貨店」と、隣接していた商業ビル「スワプラザ」跡の更地が広がる上諏訪駅前。約1万3千平方メートルに19年春までにはスーパー「ツルヤ」や健康施設、飲食店などが入る商業棟と、マンションなどが入る10階建ての住居棟が建つ予定だ。

 この更地周辺が諏訪税務署管内の最高路線価になりだしたのは12年。昨年まで連続で下落していたが、今回初めて横ばいに。ただ、再開発に向けた工事が始まるのは今秋。地元の不動産業者は「マンションは売りが出ると新築、中古関わらずほぼ確実に売れる状態だが、不動産の値が上がる動きはまだ見られない」。別の不動産業者は、ツルヤの諏訪地方初出店に期待しつつ「不動産の取引件数が増えているわけではなく、駅前商店街も依然活気がない。感触的には『下げ止まっている』感じ」。県宅地建物取引業協会諏訪支部の茅野昭一支部長も「今は『期待値』」と話す。

 一方、長野市のJR長野駅前は、北陸新幹線(長野経由)が金沢まで延伸した15年以降、3年連続の横ばい。県不動産鑑定士協会(長野市)の内藤武美さんは「新幹線延伸で客足が回復し、飲食店も人が入っている一方、地価の上昇を実感できるような不動産の高値での取引はなく、オフィスの空室率も高いまま」と話す。区画整理が進み、マンションが新築されている駅東口の人気も「飲食店など商業中心の善光寺口には影響していない」と言う。

 駅前では昨年9月、商業ビル「ウエストプラザ長野」にあった平安堂長野店が閉店。後継テナントが総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」に決まったのは今年3月だった。同協会の畔上豊さんは半年ほど決まらなかったことが路線価が上がらなかった要因の一つと推測。「もし、すぐに次のテナントが入る状況であれば路線価を上げる一つのポイントになっただろう」と言う。ドン・キホーテが実際に開店して駅前の人の動きが変わることで今後の路線価にどう影響するかに注目している。

(7月4日)

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