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「上田映劇」再生へNPO 市民団体が設立申請へ

定期上映が再開した上田映劇。NPO法人設立で安定運営を目指す=14日、上田市中央2定期上映が再開した上田映劇。NPO法人設立で安定運営を目指す=14日、上田市中央2
 開館100年を今年迎えた上田市の映画館「上田映劇」を運営する市民有志の任意団体が、7月後半にも県にNPO法人の設立を申請することが14日、分かった。団体は、いったん終了した定期上映を再開しており、NPO法人への移行で信用力を高めて運営を軌道に乗せる考え。理事には俳優や映画監督らも就く予定だ。

 理事予定者には、同市の認定NPO法人「侍学園スクオーラ・今人(いまじん)」が設立されるまでを描いた映画「サムライフ」に主演した俳優三浦貴大さんや、ともに同市出身で映画監督の鶴岡慧子さん、女優の月影瞳さんらが活動の趣旨に賛同して名を連ねた。ほかに映像制作会社の社長や市民有志が理事に就く方向という。

 13日に市内で設立総会を開き、NPO法人の理事予定者らが出席し、定款や事業計画を承認した。年内の法人格取得を目指す。

 1917(大正6)年開館の上田映劇は、2011年に市内に大型の複合映画館(シネコン)ができたのを機に定期上映を終了。その後、館主の駒崎勉さん(58)が独力で月数回イベントを開いてきた。昨秋から市民有志が駒崎さんと話し合いを重ね、NPO法人設立に向け準備し、4月から任意団体として定期上映を再開した。

 今後、年間約60本を上映する計画。客席に名前入りネームプレートを取り付けて、何回でも来場できる年間パスポートを買える特別会員を検討している。建物改修費を募ることも強化するつもりという。

 駒崎さんは「心強い仲間が集まり、映劇を残していく手応えを感じている」。NPO法人理事長に就任予定の長岡秀貴さん(44)は、多くの人が憩う場を目指すとし、「『何か面白いことをやっている』と思ってもらえる存在になりたい」と意気込んでいる。

(7月15日)

長野県のニュース(7月15日)