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松本産ビール来春醸造 飲食店経営者らの新会社

自社工場にする空き倉庫を訪れ、役員らと内部の設計を相談する林社長(中央)=16日自社工場にする空き倉庫を訪れ、役員らと内部の設計を相談する林社長(中央)=16日
 松本市の飲食店経営者らがクラフトビール(地ビール)の地元醸造を目指して昨年設立した新会社「松本ブルワリー」(松本市)が来春、同市内に自社工場を構えてビール製造に乗り出すことが16日、分かった。同日までに空き倉庫を工場用に確保。同市内にビール醸造所(ブルワリー)ができるのは初めてとなる。高品質で個性的なビールを造り、「観光都市・松本」の魅力を高めようと張り切っている。

 空き倉庫は松本市野溝西の奈良井川近くにあり、鉄骨造り平屋で約400平方メートル。給排水と電気設備の工事をすれば、ほぼそのまま使えるといい、15日に地主と賃借契約を結んだ。今後、生産ラインの設計に着手し、外国製の発酵タンクなど最新の生産設備を導入する計画。年間60〜90キロリットルの生産を目指す。

 同社は県内外の地ビールが味わえる「ビアフェス信州クラフトビールフェスティバルin松本」を2014年から毎年開いてきた実行委員会のメンバーらが設立。来場者から「松本産のビールが飲みたい」との声が多く寄せられ、一念発起して昨年1月に立ち上げた。

 材料や製法にこだわるクラフトビールは、味や香りの個性が魅力。松本ブルワリーはこれまでに、5種類の自社開発ビールを商品化した。製造は県内外の醸造所に委託し、市内の飲食店や宿泊施設、直営店など約30軒で販売している。設立当初から自社工場用の物件を探していた。

 自社工場の生産能力は、初年度に外部委託した醸造量の3〜4倍になる見込み。販路開拓にも弾みをつける。林幸一社長(49)は「これまでは欠品で迷惑を掛けることも多かった。信州産の果物を使った商品も開発し、農業振興や雇用確保の面でも地元の新しい産業として貢献したい」としている。

(7月17日)

長野県のニュース(7月17日)