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県防災ヘリ事故 千曲で追悼の勇獅子

勇獅子連のメンバーらにお礼の言葉を述べる伊熊さんの家族(右側)=16日午後6時48分、千曲市勇獅子連のメンバーらにお礼の言葉を述べる伊熊さんの家族(右側)=16日午後6時48分、千曲市
 3月の県消防防災ヘリコプターの墜落事故で犠牲になった長野市消防局派遣の伊熊直人さん=当時(35)=が生まれ育った千曲市の戸倉上山田温泉で16日、恒例の夏祭りがあり、伊熊さんもかつて参加した「勇獅子(いさみじし)連」のメンバーらが、伊熊さんの実家の前で黙とうをささげた。

 戸倉上山田温泉の夏祭りでは、みこしなどの連が町内を練り歩く。中でも勇獅子は40〜50人ほどの大人が連なって獅子を操り、注目を集める連だ。伊熊さんは幼い頃から祭りが好きで、高校卒業後、勇獅子連に友人と参加したことがあった。

 勇獅子連はこの日、祭りの盛り上げに一役買った伊熊さんに感謝しようと実家を訪れた。午後6時45分ごろに到着すると、伊熊さんの両親と姉が迎えた。祭りの連を取りまとめる「若連」の君島泰(やすし)委員長(45)が「あなたの勇姿は私たちの脳裏に刻まれ、後世に伝えられていくことでしょう」と述べ、全員で約30秒間黙とう。集まった人からはすすり泣く声が漏れた。

 伊熊さんの父、一(はじめ)さん(70)は「こんなふうに思っていただいて、直人もきっと喜んでいると思います」とあいさつ。勇獅子は伊熊さんの家族に見守られながら、再び力強く動きだした。

(7月17日)

長野県のニュース(7月17日)