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天国にささげる勝利 小型機墜落で犠牲 河西さん所属チーム

河西さんのユニホーム(右)を前に黙とうをするグレイトトレーナーズの選手たち=23日、岡谷市河西さんのユニホーム(右)を前に黙とうをするグレイトトレーナーズの選手たち=23日、岡谷市
 富山県の北アルプス立山連峰に小型機が墜落した6月の事故で、亡くなった諏訪郡下諏訪町の河西勝基さん(21)が所属していた諏訪地方の会社員らの社会人野球チーム「グレイトトレーナーズ」が23日、岡谷市で事故後初の公式戦に臨んだ。2番、三塁手で活躍した河西さんの追悼試合と位置付け、選手らは左胸に黒いリボンの喪章を付けてプレー。トーナメントの2試合を勝ち、天国の仲間にささげた。

 河西さんは岡谷工業高校(岡谷市)で野球部主将だった。高卒後、小学生の時から親しいチーム前代表の増沢誠司さん(59)=岡谷市=や監督の山岡弘明さん(49)=下諏訪町=に誘われた。山岡さんは「勝基は何事にも一生懸命。はにかんだ笑顔が印象に残る」。事故は本当にショックだったとし、試合前に「きょうもひょこっと姿を見せるような気もする」と話した。

 試合は、東海5県軟式野球大会の岡谷支部予選。チームはフェンスに河西さんの背番号25のユニホームを掛けた。河西さんの両親も駆け付けた。河西さんに代わって三塁手を務めた中村浩平さん(21)=下諏訪町=は「勝基に怒られてはいけない」と気を引き締め、好捕を見せた。

 チームにはこの日から、河西さんと幼なじみの河西優香さん(20)=下諏訪町=がマネジャーとして加わった。勝基さんから生前に勧められていたという。優香さんは「勝基は私にとって一番の理解者。願いに応えたい」と決め、勝基さんが使っていた帽子をかぶり、試合経過の記録を真剣な表情でまとめていた。

 チームは30日の準決勝に進出。山岡さんは「気合の入ったプレーができた。これからも勝基と共に戦っていきたい」と闘志を燃やす。優香さんは「チームの雰囲気が明るくなるように笑顔を大切にしたい」と話していた。

(7月24日)

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