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より快適 バイオトイレ コトヒラ工業、来月発売

コトヒラ工業の「快適バイオトイレ」。室内は広く、鏡付きの洗面台などを備えるコトヒラ工業の「快適バイオトイレ」。室内は広く、鏡付きの洗面台などを備える
 産業機械や環境衛生機器製造などのコトヒラ工業(東御市)が、建設現場で男女を問わず使用できるよう国が定めた「快適トイレ」の標準仕様に適合した「快適バイオトイレ」を開発し、8月に発売する。微生物が排せつ物を分解する従来製品のバイオトイレに、鏡や服を掛けるフックなどを新たに付け、女性に優しい広く清潔感がある空間にした。既に建機レンタル会社からまとまった受注があり、2020年の東京五輪・パラリンピックに向けた建設ラッシュの需要を取り込む。

 コトヒラ工業は、バイオトイレを「B―eat(ビート)」のブランド名で1990年代後半から製造。コンピューター制御で分解機能を高め、使用できる回数を増やす改良を続けてきた。くみ取り式の簡易トイレと比べると電力が必要で、使用回数に制限があるものの、臭いが抑えられ、くみ取りが不要といった利点がある。便器に水を流さないため、水道のない場所でも稼働しやすい。建設現場のほか、原子力発電所や山間部の観光地などにも設置されている。

 国土交通省は昨年8月、「快適トイレ」の指針を公表。標準仕様として、洋式便座で施錠ができ、水洗か処理装置を付けるほか、鏡付きの洗面台などを設けることを定めた。女性技術者が働くような現場では原則、快適トイレを導入することを求めている。

 「快適バイオトイレ」は標準仕様を満たした上で、着替え台も設置し、幅148センチ、奥行き179センチ、高さ262センチと従来品よりも広くした。重量は750キロ。人の出入りをセンサーが感知し、便器内部のシャッターを開閉。用を足した後、自動で消化槽内のバイオチップをかき混ぜ、排せつ物を水と二酸化炭素(CO2)などに分解する。消化槽は容量200リットルで、バイオチップは120リットル。使用回数は1日70回が目安。希望小売価格は345万6千円。

 同社営業部は「東京五輪に向けて工事現場のトイレの需要は増える。(観光地での利用など)アウトドアブームにも期待できる」と説明。新製品を投入し、レンタルも含めて年間100台の出荷を見込んでいる。

(7月25日)

長野県のニュース(7月25日)