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「和牛五輪」上位目指す 喬木の小山さん

やえこをブラッシングする小山さん。やえこも気持ち良さそうな表情だやえこをブラッシングする小山さん。やえこも気持ち良さそうな表情だ
 5年に1度開かれる国内最大規模の和牛の審査会で、「和牛五輪」とも称される第11回の「全国和牛能力共進会」(全国和牛登録協会主催)に、下伊那郡喬木村の小山清志さん(59)が県内で唯一、2回連続で出場する。木曽郡木曽町で20日開催の県最終予選会で選ばれた。妻の元子さん(56)と大切に育てた自慢の雌牛「やえこ」(黒毛和種、18カ月)とともに、仙台市で9月7〜11日にある本選での上位進出を目指している。

 小山さんは、営農技術員として勤務したみなみ信州農協(飯田市)を退職後、国家資格の家畜人工授精師の資格を生かして2007年に和牛の繁殖農家に。まずは5頭から始め、牛舎を年々建て増し、今では20頭を世話できるようになった。

 当初から共進会出場を目指し、飼育環境や雄雌の配合にこだわりを持ってきた。例えば、1頭ごとの寝床は通常より2倍ほど広いという15平方メートルほどを確保。周囲から「(狭めれば)もっと飼える」と言われる時もあるが、「のびのび育てる」(小山さん)という飼育方針を貫いている。

 共進会はブランド牛の登竜門とされ、今回は39道府県で予選を勝ち抜いた500頭余が集う。大きく分けて種牛と肉牛の2部門があり、長野県代表は種牛部門で小山さんと南佐久郡川上村の古原春美さん、肉牛部門ではともに飯田市の小原伊佐夫さん、北沢忍さんの飼育する各1頭、計4頭が出場する。

 審査では体格や毛並みの色つやなどのほかに、立ち姿や歩き方も見られるため、小山さんの最近の日課は午前4時半から30分余り、体重443キロに及ぶやえこと散歩することだ。「牛ばかじゃないとできないね」と朗らかに笑う。

 初出場の前回大会は、全国の高い壁に阻まれて33頭中25番目の評価だった。ブランド牛の生産が盛んな兵庫県や九州各県の代表とはまだ差があるといい、今回の目標は上位半分が選ばれる「優等賞」への入賞だ。「県代表の責任は重い。(やえこのしぐさなどに)直すところもある。これからが大変」と、毎日の世話に励んでいる。

(7月25日)

長野県のニュース(7月25日)