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故小山清茂さんの楽譜 古里に 長野 遺族から寄贈

小山清茂さんの遺族から寄贈された自筆の楽譜を見る大久保さん小山清茂さんの遺族から寄贈された自筆の楽譜を見る大久保さん
 長野市篠ノ井山布施出身の作曲家で2009年に亡くなった小山清茂さんの代表曲「管弦楽のための木挽(こびき)歌」などの自筆の楽譜が、遺族から地元の「小山清茂記念展示室」運営委員会に寄贈された。運営委は「小山先生が渾身(こんしん)の力を込めた宝物」と喜び、何らかの形で公開するという。

 運営委員長の大久保邦良さん(75)によると、小山さんの楽譜などは生前の04年に本人から、15年には遺族からそれぞれ贈られたが、「木挽歌」と、1946(昭和21)年発表の出世作「管弦楽のための信濃囃子(ばやし)」の楽譜はコピーしかなかった。

 小山さんは県内で8年間小学校教員をして上京し、作曲活動を本格化。「管弦楽のための木挽歌」は40代だった57(昭和32)年に発表。佐賀県の民謡を基にしたメロディーが特徴で、小中学校の音楽教材にもなった。

 今回の楽譜は45ページで鉛筆書き。小山さんの長男の茂さん(71)=千葉県酒々井町=が20年余り前に小山さんから預かっていた。篠ノ井山布施村山の神楽囃子にも着想を得たという「信濃囃子」の自筆楽譜(62ページ)など20点ほどと合わせて今月20日に寄贈した。

 茂さんは、小山さんゆかりの品を飾る記念展示室が昨年できたことから、「私も年を取っていく。大久保さんらに託し、父の故郷の長野の方に見てもらいたいと考えた」と話している。

 大久保さんは、篠ノ井山布施村山に小山さんの墓があることから「小山先生の魂が(楽譜を)呼び寄せてくれたように思える」と感激。8月末に開く記念展示室の運営委員会で、楽譜をどう公開するか話し合うとしている。

(7月26日)

長野県のニュース(7月26日)