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踏切の警報、聴覚障害で気付かず? 佐久の女性死亡事故

昨年11月に死亡事故が起きたJR小海線の第2新町踏切。事故後、列車の接近を知らせる点灯がどの方向からも分かる赤ランプを設置した=27日、佐久市平賀昨年11月に死亡事故が起きたJR小海線の第2新町踏切。事故後、列車の接近を知らせる点灯がどの方向からも分かる赤ランプを設置した=27日、佐久市平賀
 佐久市平賀のJR小海線中込―太田部間の「第2新町踏切」で昨年11月10日、近くの女性=当時(81)=が、線路を点検走行中だった検査車両にはねられて死亡した事故について、国土交通省運輸安全委員会は27日、鉄道事故調査報告書を公表した。事故原因について、女性は聴覚障害があり、警報機の作動に気付かずに踏切に進入した可能性がある―とした。

 現場は、警報機はあるが遮断機がない踏切。報告書によると、検査車両の運転士は、踏切の約100メートル手前で踏切内の右レール付近にいた女性を見つけ、非常ブレーキをかけて警笛を鳴らしたが間に合わず衝突した。運輸安全委の調べに運転士は、女性は検査車両の接近に気付かない様子で踏切内で立ち止まった―と証言した。

 報告書は、女性が踏切内に進入したことについて「両耳の聴力が低下していたことが関与した可能性がある」と推定。女性は20年ほど前から聴力が低下し、身体障害者の認定を受けていたという。踏切に設置し、列車の接近を知らせる赤ランプの点灯面が、踏切の手前側に向いており、踏切内に入ると見えない構造だったことが事故につながった可能性も指摘。ただ、「(女性が)死亡しているため、詳細を明らかにすることはできなかった」とした。

 再発防止のため、JR東日本は今月上旬、この踏切に、どの方向からも点灯が分かる赤ランプを設置した。

(7月27日)

長野県のニュース(7月27日)