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JR東海が橋脚の模型実験公開 リニア建設で天竜川に設置計画

天竜川と建設予定の橋脚を見立てた実験装置。100年に一度の洪水を想定した水量を流し、影響を調べた(手前が下流)=27日、茨城県つくば市天竜川と建設予定の橋脚を見立てた実験装置。100年に一度の洪水を想定した水量を流し、影響を調べた(手前が下流)=27日、茨城県つくば市
 JR東海は27日、リニア中央新幹線の建設で、飯田市―下伊那郡喬木村境の天竜川に設置を計画する橋脚の「模型実験」を茨城県つくば市の民間研究施設で公開した。2016年9月から実験を重ねており、橋脚建設で護岸や河床に影響がないことを確認したという。同社は実験結果を基に予定通り橋脚の設計を進めるとした。

 リニア新幹線で計画する橋は全長514メートル。天竜川に対し63度の角度で架かり、4本の橋脚が支える。この地点では、過去の出水時に河床の変動が大きかったことなどから実験を行うことにした。

 実験は、建設コンサルタント業者に委託。実際の60分の1の大きさの実験装置を造って実施した。過去の水害を参考に1年に1回程度(1秒間に1270立方メートル)、100年に1回程度(同4200立方メートル)の出水を想定した水を流し、橋脚が周辺の水の流れに及ぼす影響や河床の変化などを調べた。

 実験では、増水時に橋脚の周りで地盤が掘られる現象が見られたが、JR東海は地盤を固めることで防げると説明。同社中央新幹線建設部名古屋建設部の小池一之担当課長は下流への影響もほとんどないとし、「工事の安全、環境保全、地域との連携を重視し着実に計画を進めたい」と話した。

(7月28日)

長野県のニュース(7月28日)