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児童養護施設から進学「官民一体で支援を」

子どもの貧困対策について担当大臣らに意見発表をした荒川さん(左)と飯田さん=28日、内閣府子どもの貧困対策について担当大臣らに意見発表をした荒川さん(左)と飯田さん=28日、内閣府
 上田高校(上田市)3年生の荒川未菜子(みなこ)さん(17)と長野西高校(長野市)2年生の飯田芽生愛(めいあ)さん(17)が28日、子どもの貧困対策について都内の内閣府で意見発表した。2人は児童養護施設で暮らしている。施設出身者の大学などへの進学率は国の統計では約2割にとどまっており、加藤勝信内閣府特命担当大臣らに、官民一体となった進学への支援などを訴えた。

 意見発表は、児童養護施設で暮らす子どもを対象にした一般財団法人教育支援グローバル基金(東京)の人材育成事業の一環。2人は今春から、同基金の支援を受けながら大学進学を目指している。この日は、全国から県内の2人を含め8人の生徒が発表した。

 荒川さんは、施設出身者の進学率が低いことについて、経済的な理由のほか、「身近に進学者がいないためイメージが湧きにくい」と指摘。自身の将来の夢について、「国内外で社会的養護が必要な子どもを支援する仕事に携わりたい」と話した。

 飯田さんは、18歳で施設を退所した後は生活費などを自ら工面する必要に迫られる施設出身者の状況を説明。「経済的な支援のほか、退所後も生活相談などができる居場所づくりが必要」と訴えた。

 2人は最後に、他の生徒と共に「施設に在所時から進学や就職の相談に乗る仕組みづくりが必要」と企業やNPOの協力を求めた。

(7月29日)

長野県のニュース(7月29日)