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精密加工装置製造のディスコ 茅野に工場計画

 精密加工装置製造のディスコ(東京)が2018年4月1日に「長野事業所茅野工場」を茅野市豊平に開設し、約50人の新規雇用を予定していることが28日、分かった。需要拡大が見込まれる半導体製造装置の生産を手掛け、同工場を増設してさらに約500人を雇用する計画があるという。同社が県内に自社の生産拠点を置くのは初めて。広島県にある主力2工場の生産能力が限界に近いことと、生産拠点を分散して災害などのリスクに備える目的があるとしている。

 同社の100%子会社で、産業機械向けモーターなどを製造しているダイイチコンポーネンツ(東京)の茅野工場(約170人)が、新たな生産拠点となる。ディスコはまず18年4月、同工場(6階建て)のうち空いている5階に、半導体向けシリコンウエハーなどの切断装置の製造ラインを新設する。半自動タイプの装置を手掛け、全体の生産能力を約1・5倍に引き上げる。

 ダイイチコンポーネンツ茅野工場の土地、建物はディスコ所有で、同社は同じ敷地内にさらに新工場建設を計画。建設時期は未定で、需要の動きを見て判断するとしている。一連の拠点整備による新規雇用は合わせて約550人となる計画。同社にとって、広島県の2工場に次ぐ3カ所目の生産拠点になる。

 ディスコの茅野工場は、ダイイチコンポーネンツがディスコ向けに行っている部品製造を引き継ぎ、ダイイチコンポーネンツ茅野工場の社員はディスコへの転籍を認めるとしている。

 ディスコの関家一馬社長は28日、信濃毎日新聞の取材に対し、「ダイイチコンポーネンツの茅野工場では、広島の工場で何かあったときに代替工場にならない。新工場は少なくともディスコ全体の2割ほどの生産ができる規模にしたい」と説明。自動運転技術やIoT(モノのインターネット)の進展に伴って、「今後も半導体需要が続く」と述べた。

(7月29日)

長野県のニュース(7月29日)