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小澤さんの魔法 奥志賀高原「森の音楽会」で指揮

小澤さん(手前中央)が指揮した若手演奏家らの合奏((c)大窪道治)小澤さん(手前中央)が指揮した若手演奏家らの合奏((c)大窪道治)
 指揮者の小澤征爾さん(81)らの指導を受けた「小澤国際室内楽アカデミー奥志賀」の受講生による「森の音楽会」(奥志賀高原常会主催)が29日、下高井郡山ノ内町奥志賀高原の森の音楽堂で開かれた。合奏では小澤さんが3年ぶりに指揮し、気迫ある動きで若手の演奏を盛り立てた。

 アカデミーは毎年夏に奥志賀高原で開き、アジアの若手演奏家が小澤さんや一流演奏家から弦楽四重奏を学んでいる。今年は日本、中国、韓国、台湾の10〜20代の25人が22日から演奏技術を磨いた。小澤さんは体調不良などで2015、16年の音楽会は指揮しなかった。

 受講生は6組に分かれ、優雅な曲調や張り詰めた雰囲気の弦楽四重奏曲を1曲ずつ演奏。受講生全員が出演するチャイコフスキーの「弦楽セレナーデ」など合奏2曲を小澤さんが指揮すると、荘厳な響きが会場を包んだ。

 演奏後は観衆約350人が大きな拍手を送った。都内の会社員永長(ながおさ)裕子さん(48)は「すごい緊張感で感動した。演奏が始まると全てが一つにまとまって、(指揮した小澤さんの手は)まるで魔法の手のようだった」と話した。

(7月30日)

長野県のニュース(7月30日)