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松本市教委側 落ち度認める ビアフェス自粛要請

松本市教委との懇談後、取材に答える実行委の青山会長(左)ら松本市教委との懇談後、取材に答える実行委の青山会長(左)ら
 松本市の松本城公園で2014年から開いてきた「ビアフェス信州クラフトビールフェスティバルin松本」を巡り、公園管理者の市教育委員会が開催の「自粛」を要請した問題で、市内の飲食店経営者らでつくる実行委員会は31日、市や市教委の幹部に経緯の説明を求めた。非公開の会談後、市教委側は自粛要請について「市役所内部の調整不足があったことは否めない」(小林伸一教育政策課長)と落ち度を認め、実行委が今年の開催を断念したフェスの来年以降の再開に向けて話し合う考えを示した。

 市教委は3月に公園管理の内規を改正し、4月から適用した。「史跡松本城の品格にふさわしくないと判断する行為は認めない」などとする項目に「飲酒や酒類販売を伴うイベント」は「自粛を要請する」との項目を追加。これを受け、市教委は実行委に自粛を要請し、実行委は今年の開催を断念した。

 市教委などによると、「自粛を要請する」との項目には、外堀や道路など城周辺の整備によって「適切な開催場所が確保されるまでの間は、これ以上規模が拡大しないよう」との前提が書かれていたが、市教委側がこれを考慮せずに自粛を要請していた可能性があるという。

 この日は実行委の青山織人会長(73)らが市役所で、坪田明男副市長や矢久保学教育部長らと非公開で会談。終了後の取材に小林教育政策課長は、内規は「飲酒全般」の自粛を求めたのではなく、騒いだり観光客の妨げになったりする行為を問題視し、「松本城としての品格を良くしたい」との趣旨だったと説明。内規の解釈について「(内部で)誤解があったのではないか」とした。青山会長は「おおむね了解できる」とした。

 内規変更は、教育委員による非公開の協議会で決められ、実行委側への相談などは事前になかった。これについて小林課長は、「反省点だ。教育委員の議論の持ち方を見直していく」とした。

 実行委は、今年は準備期間が十分に確保できないとし、来年以降、公園内の会場を観光客に配慮した場所に移したり、規模を縮小したりすることなどを検討する。実行委企画運営担当の福沢崇浩さん(36)は「松本城の品格に影響が出ないようにやっていこうという話になった」としている。

(8月1日)

長野県のニュース(8月1日)