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俳句づくりに親しんで 一茶のふるさと信濃町で冊子発行

新しく作成した「一茶のふるさとかんたん俳句づくりブック」(右)と投句箱新しく作成した「一茶のふるさとかんたん俳句づくりブック」(右)と投句箱
 長野県上水内郡信濃町や一茶記念館などでつくる「一茶のふるさと魅力再発見事業実行委員会」が、「一茶のふるさとかんたん俳句づくりブック」を発行し、同町をテーマにした俳句を9月末まで募集している。町出身の江戸時代の俳人小林一茶(1763〜1827年)の生涯を描いた映画「一茶」(リリー・フランキーさん主演)が今秋公開されるのに合わせ、町を訪れた観光客らに俳句に親しんでもらう狙いだ。

 俳句づくりブックはB5判8ページで、女性俳人の大高翔さん(40)が監修。俳句に関する基礎的な説明や季語の紹介のほか、大高さんの俳句を例にしながらアイデアの出し方や工夫など、完成までの過程を示した。説明に沿って読み進めることで、自分の俳句が出来上がる構成。最後のページは投句用紙にもなっている。

 「道の駅しなの」や黒姫駅など町内の観光・宿泊施設40カ所に、新しい投句箱を俳句づくりブックとともに設置。これまでも町内6カ所の投句箱を使って俳句コンテストを開いてきたが、今後は新たな投句箱を活用するという。

 募集する俳句のテーマは「信濃町で見た風景、出来事、食べ物、学んだことなど」。大高さんが選者となり、11月19日の一茶忌全国俳句大会で優秀句を表彰。優秀者60人には町の特産品を贈る。

 俳句は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産への登録を目指す動きもある。一方、一茶記念館の渡辺洋学芸員によると、俳句を楽しむ人の平均年齢は高く、若い人にどう魅力を伝えるかが課題。渡辺さんは、俳句を知らない人が増えると一茶の文学的価値にも影響が出ると心配しているといい「俳句に親しむ人を少しでも増やしたい」と話している。

 事業は文化庁の「地域の核となる美術館・歴史博物館支援事業」の補助金を活用した。問い合わせは一茶記念館(電話026・255・3741)まで。

(8月1日)

長野県のニュース(8月1日)