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鹿から守ったウバユリ開花 佐久・旧美笹自然観察園

網を張って保護しているウバユリの群生地。一部で花が咲き始めている網を張って保護しているウバユリの群生地。一部で花が咲き始めている
 長野県佐久市前山の旧美笹自然観察園で、ユリ科の多年草ウバユリが薄緑色の花を咲かせ始めている。同園のウバユリは昨年、鹿の食害に遭うなどし、約2500株のうち88株しか開花せず、市民有志が「美笹ハンノキ会」を3月に結成、群生地に網を張り巡らして守ってきた。現在は多くのつぼみが確認できるといい、8月中旬にかけて見頃を迎えそうだ。

 同園は、佐久市南西部の山間地にあり、広さ約7ヘクタール。美笹湖に流れ込む沢沿いに湿原が広がり、約500種の植物が見られる。市が管理していたが、2011年に閉園。その後、草花愛好家でつくる市民グループ「草友会」や「野草の会」がボランティアで草刈りや案内板の整備などに取り組み、誰でも自然観察できるようにしている。

 ウバユリは同園の代表的な草花の一つだが、昨年は鹿に花やつぼみが食い荒らされた跡が見つかった。そこで市民有志25人が草友会などを母体にハンノキ会を結成。6月、ウバユリの群生地2カ所計400平方メートルに、高さ1・7メートルの鹿よけの網を張り巡らし、つぼみをネットで覆う対策も講じてきた。

 同会会長の吉田寿さん(佐久市内山)は「対策が功を奏して、つぼみが次々に開花している。良かった」とほっとした様子を見せていた。

 入場無料。問い合わせは、吉田さん(電話090・2672・4800)へ。

(8月1日)

長野県のニュース(8月1日)