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遺族 長野地検に起訴要望 軽井沢のスキーバス事故

長野地検に入っていく軽井沢スキーツアーバス転落事故の遺族ら=1日、長野市長野地検に入っていく軽井沢スキーツアーバス転落事故の遺族ら=1日、長野市
 北佐久郡軽井沢町で昨年1月に発生し、大学生ら15人が死亡したスキーバス転落事故の犠牲者の遺族14人らが1日、長野市の長野地検を訪れ、業務上過失致死傷容疑で書類送検された、バス運行会社「イーエスピー」の高橋美作社長(55)と当時運行管理者だった荒井強元社員(48)=退社=を起訴するよう申し入れた。同町の事故現場も訪れて献花し、改めて再発防止を願った。

 遺族は弁護士ら7人と共に地検本庁に入り、干川亜紀次席検事らと面会した。高橋社長ら2人を速やかに起訴し、実刑を求めるよう要望。地検の捜査方針や捜査の進展などを、時期を区切って遺族らに説明する機会を設けることも求めた。

 申し入れ後、次男の寛さん=当時(19)=を失い、遺族でつくる「1・15サクラソウの会」代表を務める田原義則さん(51)=大阪府吹田市=が長野市内で記者会見した。地検から要望への明確な回答は得られなかったとしつつ、「遺族としての思いは伝わったと思う。(社長らの)責任の所在を明確にし、業界に警鐘を鳴らすことが再発防止になる」と述べた。

 遺族らはその後、軽井沢町の事故現場を訪問。線香を上げ、現場に供えてある遺品などを眺めた。田原さんは「改めて悲惨さを感じ、あんな事故を起こしてはならないという思いがさらに強くなった」と語った。

 一行は軽井沢署も訪れ、署長らと面会。社長らを立件した捜査への感謝を伝えたという。

(8月2日)

長野県のニュース(8月2日)