長野県のニュース

影絵人形芝居 言葉の壁越えて 台湾の劇団 飯田で公演

永興楽皮影劇団が上演した「西遊記」=2日、飯田市永興楽皮影劇団が上演した「西遊記」=2日、飯田市
 飯田市を主会場に開いている「いいだ人形劇フェスタ2017」で2日、台湾・高雄市の伝統的な影絵人形芝居「皮影劇(ピーインシー)」を演じる「永興楽皮影劇団」が、飯田市の川本喜八郎人形美術館で2公演を行った。昨秋、同館で作品の一部を上演したが、完全版の日本公演は初めて。観客は銅鑼(どら)や太鼓を交えた生演奏が醸す台湾情緒の世界に、言葉の壁を越えて引き込まれた。

 台湾の影絵は、水牛の皮を使って作った人形を、透けやすい布のスクリーンに押しつけて上演。色の付いた影絵が楽しめるのが特徴だ。高雄市には、伝統的な影絵人形芝居の劇団が幾つもあるという。

 午前の回には約80人が詰め掛け、立ち見客が出るほど。主人公の猿、ボクサー、パンダが、初めて見たサンドバッグにそれぞれ異なる反応を見せる無言劇「サンドバッグにまつわる三つの物語」では、登場人物がサンドバッグの動きに振り回される姿に観客は大笑い。「西遊記」はせりふが台湾語(字幕付き)だったが、孫悟空らの激しい動きを子どもたちは食い入るように見つめていた。

 劇団員の張新国さん(68)は「せりふの掛け合いの中にしゃれをきかせている。台湾語が通じないと伝わらない部分もあって残念だが、観客の反応がとても良く、演じていて励みになる」と話した。

 上演後は、子どもたちがスクリーン裏で人形を操る体験もできた。下伊那郡下條村の祖父の家に遊びに来てフェスタを訪れた福岡市の小学5年生、塩沢純平君(11)は「人形を動かすのは難しかったけれど、初めての体験で楽しかった」と喜んでいた。

 同劇団は、3日午後2時から同郡平谷村の合同庁舎、5日午後1時から飯田市の竜丘公民館でも公演する。700円の参加証ワッペンで鑑賞できる。

(8月3日)

長野県のニュース(8月3日)