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体験いろいろ 学びの夏 佐久穂と軽井沢

電動工具の震動にびっくり。話し合い、力を合わせてベンチを組み立てる子どもたち電動工具の震動にびっくり。話し合い、力を合わせてベンチを組み立てる子どもたち
 南佐久郡佐久穂町の旧佐久東小学校を活用し、2019年度開校を目指すイエナプラン教育の私立小学校と、北佐久郡軽井沢町で20年度開校を目指す幼小中一貫教育校「軽井沢風越(かざこし)学園」。それぞれの設立準備財団が6日、共に初の教育体験会を開いた。

 一般財団法人「佐久穂町イエナプランスクール設立準備財団」(東京)は旧佐久東小で「夏のがっこう」を開催。異年齢のグループ編成で学ぶ「イエナプラン教育」に触れてもらおうと開き、首都圏を中心に4歳〜小学校6年生30人と保護者が参加した。

 4〜5歳、小学1〜3年、4〜6年に分かれ、複数のプログラムを体験。ひとつのテーマをグループで話し合いながら取り組む「ワールドオリエンテーション」では木のベンチ作りが課題になった。

 1〜3年の11人は設計図を渡され、ベンチの完成品と見比べながら制作。財団スタッフや地元の建設業者が必要に応じて助言し、部材をどう組み立てるか、話し合って何度も組み直し、電動工具も使って完成させた。

 東京都世田谷区から参加した小学3年生の中山旺祐(おうすけ)君(8)は「最初は難しかったけど、みんなで話し合いながら完成させて達成感があった」と充実した様子。母親の瑞穗さん(47)は、移住の必要もあるため入学するかどうかは検討中としつつ、「異なる年齢の子との関わりや自分でカリキュラムが選べるのは魅力的」と話していた。

 今後も季節ごとに多彩なプログラムを開催する予定だ。

 一般財団法人「軽井沢風越学園設立準備財団」(軽井沢町)は4日間の「サマースクール」を軽井沢町で始めた。教育の軸に据える「自己主導」「協同」「探究」の学びを体験しようと、主に町内や北佐久郡御代田町の幼児と小学生約50人が通いで参加した。

 インターネット通販大手楽天の元副社長で財団理事長の本城慎之介さん(45)が所有する広場や林が会場。小学生はまず自己紹介し、近くの沢で水遊びをしたり林を散策したり。昼食後、個人やチームで4日間取り組むテーマを「○○すぎる○○」というお題に当てはめて考えた。

 グループで輪になり、考えを書き出して見せ合うと、一人では思いもしない発想に笑いに次ぐ笑い。再び考えをまとめ、それぞれ「甘すぎる葉っぱあめ(ミントあめ)」「怪しすぎる秘密基地」などと決め、スタッフの協力も得ながら資材調達を始めた。幼児たちは昆虫探しや砂遊び、スイカ割りなどを楽しんだ。

 軽井沢中部小3年の小板橋奏君(9)は「みんなと一緒に時間を過ごせるのがいい。いっぱい楽しみたい」。本城さんは「自分たちで目標を考え、誰かの助けを得ながら形にしていく体験に触れるきっかけになれば」と話した。

(8月7日)

長野県のニュース(8月7日)