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県内 高卒者を積極採用 説明会や学校訪問を強化

高卒採用に向けて長野オリンパスが開いた会社説明会。高校3年生が社員に積極的に質問した=7月31日高卒採用に向けて長野オリンパスが開いた会社説明会。高校3年生が社員に積極的に質問した=7月31日
 県内企業が高卒者の採用拡大に向け、会社説明会や学校訪問などを強化している。人手不足感が高まり、大卒者の採用環境が厳しい中で、県内企業は高卒採用を積極化。採用活動が解禁される9月を前に、高校3年生を対象とした会社説明会はピークを迎えており、各社は応募につなげようと活発に動いている。

 長野オリンパス(上伊那郡辰野町)は今春、高卒者をここ数年では最多の42人採用。来春採用では同程度か上乗せを計画する。顕微鏡や工業用内視鏡製造に加え、最近では医療機器部品の製造加工、修理も手掛ける。同社経営企画グループは高卒採用の強化について、こうした事業拡大への対応―と説明する。

 地元や諏訪地方在住者の応募が多いが、今年は担当者が東信地方や山梨県内の高校も訪問。会社説明会には遠方からの参加者も含めて目標求人数を上回る70人ほどが申し込んだ。工場見学や事業説明のほか、今年は参加者と同じ高校のOBが仕事を紹介する時間を設け、男性向け独身寮も案内し、工夫を加えている。

 スーパーのツルヤ(小諸市)は来春の高卒枠を10〜15人程度とし、今春実績の7人から引き上げることを目指す。中南信を含む各地で説明会を開催し、「日程が合えば参加者1人でも出向く」と採用担当者。積極的に新規出店する中で、高卒の人材確保を「将来への布石」と重要視する。

 空調機器製造のデンソーエアクール(安曇野市)は、事業拡大のため新卒採用、中途採用ともに力を入れており、高卒は今春実績より3人多い21人を予定。会社説明会には求人数を上回る申し込みがあったが、「他社も高卒採用に力を入れており、今後さらに厳しくなる」(人事総務部)と見通す。

 ホクト(長野市)は全国の拠点ごとに高卒採用を実施しており、全体で今春実績より12人多い100人を予定。「人手不足感があり、まとまった人数を確保できる高卒採用に力を入れる」と説明する。

 企業の積極姿勢を高校側も歓迎する。3年生の7割が就職希望という池田工業高(北安曇郡池田町)の進路担当教諭は「リーマン・ショック時は、どんなに頼んでも求人は出なかった。今年は地元企業による学校訪問のほか、郵送やインターネットを通じた求人案内が昨年より増えている」。駒ケ根工業高(駒ケ根市)によると、3年生は第一志望だけでなく候補の2、3社を訪問しているといい、担当教諭は「日程調整は大変だが、多くの会社を見た方がいいと指導している」と話している。

(8月9日)

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