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県テクノ財団主導 起業の医療機器参入支援

医療機器分野への進出を目指す県内企業の支援について説明する県テクノ財団などの担当者ら医療機器分野への進出を目指す県内企業の支援について説明する県テクノ財団などの担当者ら
 県テクノ財団(長野市)と諏訪圏ものづくり推進機構(諏訪市)、「信州メディカル産業振興会」(事務局・信州大)が連携し、医療機器分野への参入を目指す県内企業の支援に乗り出した。県などは医療機器分野を今後の県内産業の柱の一つに位置付けたい考えだが、参入が難しいのが実情。意欲ある精密加工などの企業に対し、県外の医療機器メーカーなどから聞き取った医療現場のニーズなどの情報を提供し、展示会などへの出展も促す。

 3団体の連携を主導した県テクノ財団によると、医療機器分野の部品製造に高い関心を持つ県内企業は多いが、医療機器メーカーと接点を持つのが難しいため、ニーズを把握できなかったり、販路を開拓できていないという。

 医療機器メーカーと県内企業が開発当初から連携できるようになることを目指し、3団体は6月以降、都内の医療機器メーカー24社を訪問。県内企業を紹介し、現場で求められている機器などについて聞き取った。これらの情報は、既に複数の県内企業に提供して試作品づくりなどを提案。具体化した機器の開発計画もあるという。

 同財団は9月26日には、松本歯科大(塩尻市)とともに同大を会場に「臨床ニーズ発表・産学交流会」を開催する予定。医療機器メーカーを招き、同大の歯科医師らが必要と感じる医療機器などについて説明する。県内企業と医師、メーカーの交流の場も設ける。

 他に県内企業を募って東京や名古屋市で行われる展示会に出展することも計画している。

 3団体は今後、飯田下伊那地方の産学官連携組織「飯田メディカルバイオクラスター」や各地の商工会議所などにも呼び掛け、支援態勢を充実させる予定だ。

 県テクノ財団メディカル産業支援室事務局次長の桐山潤さんは「医療分野の進出に壁を感じている企業の後押しをする。医療分野に順調に進出できる環境を整えたい」と話している。

(8月11日)

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