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リニア工事 大鹿村で29日から発破掘削

 JR東海は22日、下伊那郡大鹿村で掘削が進む南アルプストンネル長野工区(8・4キロ)の作業用トンネル坑口の一つ「小渋川非常口」(上蔵(わぞ)地区)で、火薬を使った発破による掘削を29日に始めると発表し、村や地元住民へ周知した。リニア本体工事で発破作業が始まるのは県内では初めて。

 同非常口では7月、開通後に避難路となる作業用トンネルの掘削をバックホーなどを使って始めていた。トンネルが固い地盤に達したため、坑口から約30メートル地点で発破作業に移行する。

 発破は当初は日中のみで1日1、2回。9月中旬以降は夜間も行い、昼夜合わせ同2、3回の予定。当面は実施の前に発破を知らせる放送を周辺に流す。同社広報部は「騒音、振動の測定値を確認しつつ、住民の迷惑にならないよう工事を進める」としている。

 同社によると、作業用トンネルの掘削完了後、本坑に平行して掘り進めて地質の確認などに利用する「先進坑」の掘削を来年前半に始める。本坑の掘削は「先進坑の進捗(しんちょく)状況を見極めつつ判断する」という。

 同社はまた、大鹿村釜沢地区の「除山(のぞきやま)非常口」へと続く県道上の三正坊(さんしょうぼう)橋に亀裂が見つかり、総重量4トン以上の車両の通行ができなくなっている問題を受け、9月3日に橋の修復工事を始めると明らかにした。費用は同社が負担し、10月下旬に完了する予定だ。除山非常口は4月に県内で初めて掘削工事に着手した。発破の開始時期は未定。

(8月23日)

長野県のニュース(8月23日)