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多部制・単位制導入検討 屋代南高同窓会「受け入れる」

旧第4通学区を対象に開いた地域懇談会=23日夜、千曲市旧第4通学区を対象に開いた地域懇談会=23日夜、千曲市
 2018年度からの県立高校第2期再編を巡り、屋代南高校(千曲市)同窓会などが同校への多部制・単位制の導入を視野に検討を始めたことが23日、分かった。同校のある第1通学区(北信)は、県内4通学区で唯一、多部制・単位制高校がなく、県教委は第2期再編で第1通学区への設置を検討するとしている。同校同窓会などは今後、県教委との協議を進めたい考えだ。

 多部制・単位制は定時制課程の一つ。午前、午後、夜間など複数の部を置き、生徒は希望する部で授業を受ける。現在、松本筑摩(松本市)、東御清翔(東御市)、箕輪進修(上伊那郡箕輪町)の3校に設置されている。

 県教委が同日夜、第2期再編に向け旧第4通学区(長野市南部、千曲市、埴科郡坂城町)を対象に千曲市で開いた地域懇談会で、屋代南高同窓会の村田みつ子会長(70)が明らかにした。村田会長は「導入を視野に前向きに検討している。北信で必要な多部制・単位制について、本校で受け入れさせていただきたい」と述べた。

 県教委高校教育課は提案について、「重く受け止める。多部制・単位制の設置は第1通学区全体の課題であり、慎重に検討していく」とした。

 第2期再編に向け、同校同窓会やPTAなどは「屋代南高校の存続を求める会」を3月に発足。県内の多部制・単位制高校を視察したといい、村田会長は取材に「一人一人に合わせた教育が屋代南にも合うと感じた」とする。

 県教委は06年、屋代南高を多部制・単位制に転換する計画を示したが、同窓生らの反対を受け、翌年に計画を取り下げた経緯がある。村田会長は当時について、「多部制・単位制の知識やイメージがなかった」ことが受け入れられなかった要因とした。

 第2期再編の分類案で、同校は「2年連続で在籍生徒数が520人以下」の場合に再編対象校となる都市部存立普通校とされた。同校の17年5月時点の在籍生徒数は340人で、仮に18年、19年も下回れば、他校との統合や募集停止のいずれかを求められる。再編基準の適用は全日制高校で、多部制・単位制高校には当てはまらない。

(8月24日)

長野県のニュース(8月24日)