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移植の「ミヤマシジミ」羽化 長野の企業、敷地内で確認

7月下旬に移殖された卵から羽化したミヤマシジミの雄7月下旬に移殖された卵から羽化したミヤマシジミの雄
 希少なチョウ「ミヤマシジミ」の保護に取り組む環境関連事業のミヤマ(長野市)の敷地内で23日、ミヤマシジミの雄4匹の羽化が確認された。同社は7月下旬、上伊那地方の市民団体「ミヤマシジミ研究会」と協力し、成虫に食草に産卵させる「移殖」を実施。社員らが羽化を心待ちにしていた。

 広報室長の小林正征さん(37)によると、23日午前8時ごろ、出社した社員が体長2〜3センチで青い羽をしたミヤマシジミが飛んでいるのを発見。知らせを受けて社員が次々に集まり、「こんなに鮮やかな青だとは」と、うれしそうに観察していたという。小林さんは「大事に見守りたい」と話す。

 同研究会会長で信州大名誉教授の中村寛志さん(67)は「雄が羽化したということは、2、3日ほど遅れて雌が羽化する。またここで繁殖させたい」と期待している。

 移殖の作業では、社員らが同社駐車場に植えた幼虫の食草コマツナギ約20本を袋で覆い、交尾後の成虫を入れて産卵させ、約20個の卵を確認。今月に入って約10匹の幼虫が見つかっていた。

(8月24日)

長野県のニュース(8月24日)