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IoTデータ予測新技術 塩尻のソルティスターが開発

IoT向けのデータ予測技術を説明するソルティスターの岩井社長IoT向けのデータ予測技術を説明するソルティスターの岩井社長
 データ管理ソフト開発のソルティスター(塩尻市)は24日、あらゆる機器がインターネットにつながる「モノのインターネット(IoT)」の普及を見据え、新たなデータ予測技術を開発したと発表した。ネットにつながる機器が飛躍的に増えると見込まれる中、今回の技術を活用すれば通信量と消費電力の削減が図れると説明。働き方や暮らしを大きく変えるとされるIoT時代の到来を見据え、先端技術で普及を後押しする。

 同社によると、従来のIoTシステムは、例えば工場の機械に取り付けたセンサーから集めたデータを全て、ネット上で膨大な情報を保管する「クラウド」に転送する。生産状況をリアルタイムで把握でき、効率的な運営に役立つが、今後、あらゆる産業分野や家庭でIoTの普及が進むと、通信量も爆発的に増え、クラウドの負担や消費電力の増大が懸念されている。

 ソルティスターが開発したデータ予測技術は、センサーなどで集めたデータを数式化して対象機器の動きを予測し、予測値と計測データが一致する場合は、データの送信を省略する。複数のセンサーとクラウドを中継する機器に、このデータ予測技術を組み込むことで、低コストのIoTシステムが実現できるという。

 今回の開発は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託事業「IoT推進のための横断技術開発プロジェクト」に参加した成果。プロジェクトの別の参加企業が、実証実験を進めている。ソルティスターは今回の予測技術を基に、異常の発生も予測する技術の開発を目指す。

 同社は2008年設立で、役員・社員は計10人。米マイクロソフトが提供するクラウドサービスと連携することでIoT導入のコストを抑えられるソフトを21日に発売するなど、IoT分野を強化している。塩尻市内で記者会見した岩井昇一社長は「IoT社会の基盤となる技術を先駆的に開発し、この分野で事業を拡大したい」としている。

(8月25日)

長野県のニュース(8月25日)