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初共演 夢かなった気持ち SKO指揮シュトゥッツマンさん

指揮を終え演奏家と握手するシュトゥッツマンさん=27日指揮を終え演奏家と握手するシュトゥッツマンさん=27日
 開催中のセイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)に出演した世界的歌手で指揮者のナタリー・シュトゥッツマンさんが、松本市内で信濃毎日新聞の取材に応じた。サイトウ・キネン・オーケストラ(SKO)との初共演を「SKOのエネルギーは特別で夢がかなった気持ち」と振り返り、「OMFはもっと世界に知られるべきだ」と述べた。

 フランスの音楽一家に生まれた。幅広く音楽を学び、十代半ばで指揮の勉強も試みたが女性が指揮をすることに批判的な雰囲気も感じて声楽に切り替えた。コントラルト(アルト)歌手としての地位を築き、OMF前身のサイトウ・キネン・フェスティバル松本時代を含め、松本でも過去3回の公演で歌った。

 指揮者になるという希望は持ち続け、OMF総監督の小澤征爾さん(81)に2009年ごろに相談。その後、小澤さんが総監督を務める水戸室内管弦楽団でも指揮した。「小澤さんには勇気づけられ、支えられている」と感謝する。15年のOMFでも若手奏者のオーケストラを振った。

 今回は25、27日の公演でドボルザークの交響曲第7番などを指揮した。練習では「歌うように」演奏することや、呼吸の大切さを何度も話したといい、「一緒に音楽をつくる過程はとても素晴らしかった。SKOは求めた以上のものを返してくれた」と話す。

 SKOとの共演は「栄養になった」とシュトゥッツマンさん。OMFのプログラムは「とても充実している」とし、「フェイスブックなどで日本でどんなに素晴らしいことが起きているか発信している」と力を込めた。

 9月にアイルランド国立交響楽団の首席客演指揮者に就任する。「音楽は自分の中から出てくるもの。高いところに向かう気持ちを持って、いつも勉強し続けなくてはいけません」と語った。

(8月29日)

長野県のニュース(8月29日)