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警報 戸惑う信州の朝 北朝鮮ミサイル

ミサイル発射の影響による新幹線の遅れを伝える掲示板=29日午前7時15分、長野市のJR長野駅ミサイル発射の影響による新幹線の遅れを伝える掲示板=29日午前7時15分、長野市のJR長野駅
 北朝鮮による弾道ミサイルの発射に伴い、長野県が初めて全国瞬時警報システム(Jアラート)の対象となった29日早朝、県内ではJRなど鉄道が運行を一時見合わせ、県や市町村の職員が非常招集されて情報収集に追われた。市民からは、初めて接する警報をどう受け止めるべきか、戸惑う声が聞かれた。Jアラートの情報が防災行政無線で流れないトラブルもあった。

 県危機管理部は29日午前6時2分、当直2人がJアラートの受信を確認。当番班の職員も非常招集し、情報収集に当たった。同部によると、県内全77市町村がJアラートと緊急速報メールを受信し、同日午後1時までに落下物など県内への被害も確認されていない。同部危機管理防災課の高見沢靖課長は「大切なことは、情報が住民に届くことと、避難行動を取ってもらうこと」と述べた。

 ただ、県内各地の市役所には、Jアラートの情報をどう受け取ってよいか、戸惑う市民からの問い合わせが相次いだ。飯田市には、Jアラートの情報は「頑丈な建物」への避難を呼び掛けていたが、「どこに避難すればいいか」といった内容が正午までに7件あった。市側は「爆風や破片から身を守るため、家の中の頑丈な部分に逃げてほしい」と答えたという。

 千曲市や佐久市などにも、住民や観光客から「避難はどうするのか」「防災無線がよく聞こえない」といった問い合わせが相次いだ。長野市には、「放送が鳴った時にはもう(ミサイルは)飛んでいる。どうしたら良いか」との指摘も。岡谷市にも「身を守るにはどうすればよいか」との質問があった。

 Jアラートの情報が防災行政無線などで流れないトラブルも各地で相次いだ。

 木曽郡上松町では町内全体で防災行政無線の放送が流れなかった。機械に不具合があったとみられ、町が原因を調べている。長野市の中条地区でも流れず、市危機管理防災課が原因の調査を始めた。

 東御市では、緊急時に通常の放送に割り込んで情報を流す「防災ラジオ」で緊急放送が流れなかった。上田市では、登録した市民が携帯電話などで情報を受けるメール配信サービスが、市側の設定ミスで市職員以外に流れなかった。

(8月29日)

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