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市立大町総合病院 再び分娩休止恐れ 医師1人が退職へ

後任の産婦人科医が見つからなければ分娩の取り扱いを休止する大町市立大町総合病院=29日後任の産婦人科医が見つからなければ分娩の取り扱いを休止する大町市立大町総合病院=29日
 大町市立大町総合病院が医師不足を理由に、10月から分娩(ぶんべん)の取り扱いを休止する可能性があることが、29日分かった。2人いる常勤の産婦人科医のうち70代の医師が9月末で退職し、「1人態勢では困難になる」ことが理由。大北地方で唯一分娩を取り扱っており、2015年3〜9月も医師不足で分娩を休止した。病院は9月末までに新しい医師を確保し、休止回避を目指すとしている。

 牛越徹市長が市議会9月定例会のあいさつで明らかにした。退職する医師は分娩休止中の15年9月に着任。井上善博院長兼事業管理者は「懸命に働いてくれた」とするものの、一身上の都合で7月末に退職を申し出たという。

 産婦人科では現在、40〜50人の妊婦が検診を受けている。分娩休止となれば、安曇野市内や松本市内などの病院へ行くことになるが、最寄りの穂高病院(安曇野市)でも車で30分ほど遠くなる。

 大町総合病院は県医師確保対策室や民間の医師紹介会社などに医師確保を依頼しており、すでに数人と連絡を取ったという。井上院長は「どこの病院でも産婦人科医は不足している。確保のハードルは高いが懸命になって確保したい」と話している。

 県内では、飯山赤十字病院(飯山市)も医師不足により16年4月から分娩の取り扱いを休止している。

(8月30日)

長野県のニュース(8月30日)